いつかは禁煙したいという気持ちはずっと消えない。だけど禁煙しようとしても2日で挫折。そんな喫煙者は山ほどいるでしょう。挫折を繰り返し続けて終いにはもういいやと禁煙を諦めてしまう人もいます。そんな方は禁煙の方法が自分に合っていないのではないでしょうか?当サイトでは様々な禁煙方法についてご紹介していきます。有名なニコレット以外にも内服薬のチャンピックスについて、又、失敗しやすい禁煙方法についても見ていきましょう。

【目次】

喫煙者のほとんどは、タバコを止めたいと思ったことがあるはずです。しかし実際には禁煙する事はそう簡単ではないし、自分には出来ないとも思っている人がほとんどです。
それでは何故、禁煙は出来ないと思ってしまうのでしょうか。禁煙する事がとても辛い事だと思っている方は、もっと気を楽にもって改めて禁煙について考えて頂きたいです。
タバコを止めるためには様々な方法があります。要は自分にあった方法がこれまでは見つからなかっただけの事なのです。
それは単に方法の問題であって実際には喫煙者の誰でもが禁煙する事は可能なのです。
ここでは様々な禁煙方法についてご紹介しますので、いろいろと試してみてください。最初から自分には出来ないとは思わないでください。

薬などを使わず禁煙する方法

たばこタバコを止める方法としては、大きくは薬を使うものと使わないものの2種類があります。
薬を使うものはいわゆる禁煙外来という病院で治療を受ける一環として投薬を受けるものです。薬を使わないのは、それ以外の方法です。
喫煙者がタバコを吸わないとまず現れるのが禁断症状です。これは離脱症状とも言いますが、タバコを吸わない状態が続くと、吸った時の気持ちよかった気分が失われる過程で不快になってしまうのです。
この禁断症状をどうやり過ごすかが禁煙の一番の課題だといえます。

投薬はこの禁断症状を和らげる効果が期待できます。タバコを吸いたくなる原因はこの禁断症状にあると捉えて、ここを遮断してしまうわけです。
これで一時的には辛さから逃れることが出来ますが、今度は薬がないと禁煙出来ないという状態になってしまう危険性があります。つまり、別の禁断症状が出来てしまうのです。

そこで2番目の方法として薬を使わないで禁煙にチャレンジする事が考えられます。
薬を使わない場合のアプローチはいろいろとありますが、基本的にはタバコを我慢するか気を逸らすかの2択となります。
我慢についてはもうほとんどの方が経験済みでしょうから改めて言うまでもありませんが、相当の根性や目的意識が必要となります。
人間誰しも辛い事を進んでやろうとは思いません。人間が辛い事に立ち向かうのは、それに対して明確な目的、目標が設定されている場合だけです。
ごくまれに辛い事が好きという人もいなくはないのですが、これはその人にとっては根本的には辛い事ではないと考えられるので、別物です。
喫煙者にとっては禁煙は辛い事以外の何物でもないので、これを乗り越える明確な目標が必要です。
つまりは禁断症状以上の価値を感じるものがあれば、禁煙は可能です。しかし、実際にそれほどの価値を見出せるものを見つけるのは早々簡単ではありません。

そこで、禁断症状から気を逸らす方法が考えられます。気を逸らす方法としては実に様々なものが行われます。
まず喫煙者のほとんどがタバコを止め始めると口寂しい感覚を覚えます。そこで、ガムを噛んだりアメを舐めたりして紛らわせるという事が行われます。

趣味を見つける

その他にも趣味を見つけるというのもよく言われる方法です。特に身体を動かすスポーツや散歩、ヨガなどが勧められます。
タバコは心肺機能を低下させますから、逆に心肺機能を使うようなアクティブなものを趣味にすると、趣味の妨げになるような事をしたくないという意識も働いて心理的にも喫煙から遠のく効果があります。
また、タバコには一時的に快楽を呼び起こす作用があり、強いストレスがかかるとついタバコを吸いたくなります。
そこで日常生活でストレスが強いと感じている人は、ストレスを軽減する方法を見つける事が重要です。
これも人によって様々ですが、例えばお風呂に入る、睡眠をしっかり摂る、おいしい食事をする、好きな人との会話、などが心理的なよい効果をもたらします。

生活の中での行動パターンを見直す

また、生活習慣の中からタバコを排除する工夫も必要です。
人には普段の生活の中で決まった行動パターンというものが出来上がっています。例えば通勤途中の記憶がない、というものがそれにあたります。
もはやいちいち記憶しなくてもルーチンとして行動出来るレベルのものがこれです。喫煙習慣もこのルーチンに組み込まれてしまっている場合がほとんどです。
例えば食後の一服、トイレに立ったついでの一服などです。自分がどのような時にタバコを吸っているのかを改めて見直してみて、その導線からタバコを排除してみましょう。
前の例で言うと、食堂にタバコを持って行かない、トイレへの道筋を変えてみて喫煙所の前を通らないようにする、などです。
最初は違和感があるでしょうが、いずれこの新習慣がルーチンとなっていけばしめたものです。
これらのように薬に頼らない禁煙方法はいくつもあります。しかし、どれかひとつだけで禁煙が成功するというものでもありません。
複数の手段を組み合わせて効果的にタバコを止めるという事も必要です。

ニコチン依存症の定義とは?

喫煙を止められない最大の理由として挙げられるのがニコチン依存症です。
先ほど指摘した禁断症状もこのニコチンが体内からなくなる過程で発生するニコチン依存症の症状です。
それでは、ニコチン依存症とは具体的にはどういったもので、どのようなメカニズムが働くのでしょうか。

ドーパミンという物質をご存知でしょうか。このドーパミンは快楽物質とも呼ばれます。
例えば生き物が性交を行うのは快楽があるためですが、性交の際にはこのドーパミンが放出されて、それで気持ちがいいと感じるのです。このドーパミン放出の仕組みがニコチンにもあります。

タバコの中にニコチンが含まれている事はご存知でしょう。喫煙するとニコチンは肺から血液の中に吸収されて速やかに脳にまで到達します。
脳にはニコチン受容体という組織があります。この受け皿に血液で運ばれて来たニコチンが付きますと、ドーパミンの放出が始まるのです。
その結果、脳はタバコを吸うとすっきりしたり落ち着いたりといった快楽を味わうのです。
しかし、このドーパミンの放出は長くは続きません。一旦受容体に付いたニコチンも30分もすれば体内から消えてしまうからです。
するとドーパミンの放出が終わってしまい、元の状態に戻ってしまいます。

ただ問題なのは、化学的には元の状態に戻っただけなのですが、脳の認識としては快楽状態からの離脱は非常に不快感を感じるのです。
例えば性交でも1回味わうとその時は満足しても暫くするとまたしたくなるのと一緒です。
性交の場合はその他の要素も働いて年齢やコンディションでも欲求が増大したり減少したりしますが、ニコチンの場合はそれら他の要因に関係なく欲求が高い状態が続いてしまいます。
これが禁断症状です。この禁断症状に耐えられずに次のタバコを吸ってしまいます。すると症状は治まるのですが、30分もするとまた苦しくなります。

禁断症状を避けるために次の喫煙を行うという連鎖が続くことがニコチン依存症です。ニコチン依存症はれっきとした病気です。
メカニズムとしては麻薬中毒と同じ仕組みですから、一旦ニコチン依存症となると、自分の力では抜け出すことが困難だとも言われています。
止めたいのに止められないというのは、決して意思が弱いからではなく身体の仕組みとして止められないのだという事です。

ドーパミンは必要な物質?

ニコチンは身体に有害な物質ですが、ドーパミンの方は一概に悪いというわけではありません。
先ほどから例に挙げている性交ですが、もしドーパミンの作用がなければ誰も性交を行おうとはしなくなり、結果的に生物は滅びてしまうでしょう。そういう意味でドーパミンは必要な物質なのです。
また、最近の研究では、ドーパミンは記憶などにも深く関わっていて、例えば暗記をするのでもドーパミンを意識的に放出出来るような環境で勉強した方がより暗記が出来るとも言われます。
このように私たちの身体にとってなくてはならないドーパミンが放出されてしまう事が、ニコチン依存症を脱却出来ない最大の要因といえます。

いわゆる禁煙外来というものがありますが、ここで処方される薬にはドーパミンを放出する作用があります。
そして、その薬の多くはニコチンを含んでいます。つまり禁煙外来は、ニコチン依存症を治療するのが目標ではなく、あくまでタバコを吸わなくする事が目標なのです。
この治療法だと、確かに喫煙はしなくなりますが、薬の力によってニコチンは摂取し続けますから、ニコチン依存症から脱却は出来ないという事になります。
そして薬を止めた途端にまた喫煙に走る、という事になってしまいます。ニコチンを含まない薬でもドーパミンを放出させる作用がある事は一緒です。
ですから、薬を処方されなくなると、ドーパミンを放出させる代替手段を自分で見つけなければならなくなってしまいます。
そうすると、代替手段としてすぐに思いつくのは喫煙という事になってしまいます。

禁煙セラピーは禁煙の極意が詰まってる

ここに禁煙セラピーという一冊の本があります。著者はイギリス人のアレン・カーさんです。
彼自身、一時期は一日に200本も吸うチェーンスモーカーだったという過去の持ち主です。
禁煙セラピーは、そんなカーさんの経験に基づいた本でもありますが、単なる禁煙に成功した人の物語ではありません。
表題のセラピーという名前の通り、この本は喫煙者に向けてどうして吸い続けるのかを見つめてもらうための本です。
確かにニコチン依存症からの脱却は、生物的な本能にも関わっている部分なので意思の力だけでは難しいという人もいます。
しかし、人間には自分というものを深く考え判断する能力があるのです。それこそが理性であり、他の動物と人間とを区別する重要な働きです。

このセラピー本を読めば、どうして自分はタバコを吸い続けているのだろうかと改めて自問する事が出来ます。
世間一般では百害あって一利なしと言われて、その事はまさに百も承知で吸っているのです。また、自分なりに止められない理由もあるはずです。
しかしこのセラピー本を読むとそのどれもが自分自身で考えた結果ではなく、あくまで周りの情報を受け入れていただけの事に過ぎないと気が付くはずです。
禁煙セラピーが教えてくれる事は、喫煙を止めるための具体的な方法論ではありません。
むしろもっと大事な自己認識についての教習本です。そのため、さらっと読んでしまっては全く身に付きません。
中には、こんな事は分かっている、何の役にも立たないと感じられる人もいるでしょう。
しかし、よく読んでいくと、喫煙者の多くがしてこなかった事、あるいは避けて来た事がストレートに書いてある事が分かります。

気づくべきことは喫煙の価値?

この本の中で述べられている重要な指摘をいくつか挙げてみましょう。
まず重要なのは、タバコの害について再認識する事です。このまま吸い続けることによって何を失う事になるのかをしっかり考えるべきです。
例えばここではそれをお金に換算する事で分からせようとしています。一日に一箱20本吸い続けると、一生では480万円もの出費になるそうです。
この金額に見合うだけの価値を享受しているでしょうか。またこれだけのお金があれば一体何をするでしょうか。
このような問題提起がされますが、同時に喫煙者の誰も本気でこの事について考えていない例も本書では示されています。
喫煙の価値について、本書では再三にわたって問いかけが繰り返されます。

例えばあなたは喫煙を自分の子どもに勧めるでしょうか。ほとんどの人はノーと答えるでしょう。ではなぜあなた自身は子どもに勧められない事をし続けているのでしょうか。
また、タバコを吸うことで得られるものがあるという主張もあります。慰めや安らぎ、ストレスからの解放、楽しい場などがそこにあると言います。
それらは煙のようなもので、幻想に過ぎないと喝破されます。本当に禁煙してしまうとそれらを失うことになるのか、他に代替手段はないのかを真剣に考える気構えを本書は教えてくれます。
本当は禁煙する事で失うものなんて何もないことに気づくべきだと説いているのです。禁煙の障害として挙げられる最大要因のニコチン依存症についても、本書は意思の力で克服出来ると言います。

そもそも依存症という病自体が幻想であり存在しないのだというのです。苦しみから逃れるための喫煙には何の意味もないという事に気が付くべきだと言います。
面白い事に、多くの喫煙者が試みる減煙、つまり吸う量を減らす事にも何の意味もないと言います。
それはむしろ、依存症の傾向を助長して、タバコの害から逃れられないばかりか、禁断症状の苦しみを自ら増やして二重に苦しむだけだというのです。
そしてここで禁煙セラピーは、たばこをきっぱりやめて二度と吸わない事と吸わない事を後悔しない事を説きます。
この本ではこのシンプルな結論だけを見ると、じつにあっけなく感じられるのですが、むしろそのシンプルな結論に至るまでの問題提起、そして自問自答の作業を促している事にこそ本書の真の価値があるのです。

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